柳宗理 「デザイン考」 柳宗理記念デザイン研究所 / Yanagi Sori Design Memorial

金沢の柳宗理記念デザイン研究所 (Yanagi Sori Design Memorial) に立ち寄る。真っ白な壁の広い空間に柳宗理の様々な作品が展示されていて、網羅的に彼の作品に接することが出来る。

閉館間近の時間だったためか、先客は2名のみ。その人達は外国の方で、柳宗理が国際的にも著名であることを改めて教えてくれる。彼の作品に加えて一際目を引くのが、真っ白な壁に書かれた柳宗理の言葉であった。
柳宗理のデザインに対する考え方について「デザイン考」という形で壁に書かれていた。彼のものづくり、デザイン思想の一端に触れることができる。今後新しく取り組む仕事にあたって、柳宗理の言葉にアイディアやヒントがないだろうかと思い、忘備録として残す。

01.デザインの創造とは、表面上のアピアランスの変化ではない。創意工夫を持って内部機構を改革することである。
Creating design is not just a variation of outward appearance. It is a reformation of the interior structure don with originality and ingenuity.

02.本当の美は生まれるもので、つくり出すものではない。
True beauty is ‘’born’’, not created.

03.デザインの構想は、デザインする行為によって触発される。
The composition of design is inspired by act of design itself.

04.デザインは一人でするものではない。
Design cannot be achieved alone.

05.企業者は何よりもプロダクトマンシップを持っている人でなくてはならない。
It is vital that business leaders posses the spirit of ‘’productmanship’’

06.よく売れるものは良いデザインであるとは必ずしも言えない。良いデザインは必ずしもよく売れるとは限らない。
What sells well dones not mean that it is goo design.Vice versa, good design does not always sell well.

07.良いデザインは優れたデザイナーのみでは生まれ得ない。
Good design is not attained only by talented designer.

08.本当のデザインは流行と戦うことにある。
True design lies in a realm counter to trends.

09.伝統は創造のためにある。伝統と創造を持たないデザインはあり得ない。
Traditional style exists for the cause of creation. Design without tradition and creation is inconceivable.

10.デザインは社会問題である。
Design depends on society.

デザイナーとして終わらない深い洞察、広い視野。彼に彼をデザイナーという枠に収めて形容するとしたら、彼は何か大きなものをデザインしようとしていたことが言葉の端々に滲み出ている。