ガブリエル・バンサン / アンジュール

ガブリエル・バンサン / アンジュール

ガブリエル・バンサン / アンジュール

作 家:ガブリエル・バンサン / Gabrielle Vincent (本名:モニーク・マルタン / Monique Martin)
作 品:アンジュール / Un jour, un chien
出版社:BL出版
出版日:1986/5/1

アンジュールの内容について

はじめてこの絵本を読んだのは小学生の時だ。そしてそれは一生忘れられない絵本として私の本棚にある。

この本の素晴らしさのひとつは物語の力強さである。
そしてもうひとつは、その物語の語られ方でにある。

思えば不思議な本だ。グラフィックは、デッサンともいうべき形で作品として完成していて、一切の言葉が出てこない。線の集まりのみで、構成された絵本ともいうべき状態まで単純化されている。だからこそなのだろう、不条理な孤独と無垢な優しさの邂逅ともいうべき強い物語が切実に私の胸に響いてくる。この線の集積こそ、最も伝わりやすい形で届けられた絵本と言えるのかもしれない。

語らないということが、かくも雄弁で、心を深く揺さぶるのだ。

Tsutomu Endo : inner focus 01

アンジュール 03

アンジュール 04

アンジュール 05

アンジュール 06

Posted In