日本・オーストリア外交樹立150周年記念 「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」 国立新美術館

隙間時間に。実はちょっと行きたいと思っていたのだ。実際に行けることになって嬉しかった。私が普段行くようなある特定のアーティストの展覧会というよりは、ウィーンというくくりでプレゼンテーションした展覧会であり、その分広く浅くなのだが、それが逆に新鮮で包括的にクリムトやシーレを眺めることができた。こういう区切り方も面白い、という学びを得た。

20190712 ウィーンモダン 国立新美術館 01

20190712 ウィーンモダン 国立新美術館 03

20190712 ウィーンモダン 国立新美術館 04

次の作品群が心に響いた。

1.Klemens von Metternich / クレメンス・フォン・メッテルニヒ (1773 – 1859)
アタッシュケースの実物。まさかとは思ったが、レプリカではなく本物で驚いた。

2.「Schubertiade / シューベルティアーデ」という言葉を発見。「音楽を奏で、ときに野山に出かける集まり」の意。ディケンジアンやカフカレスク的な人名の形容詞化した言葉だ。

3.Ferdinand Georg Waldmüller / フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミューラー (1793 – 1865)
緻密な筆致から光を使う印象派の先駆けとなる画家。

4.Hans Makart / ハンス・マカルト (1840 – 1884)
「Dora Fournier-Gabillon / ドーラ・フルニエ=ガビロン」 (1879-80 年頃 ウィーン・ミュージアム蔵) が素晴らしい。

音楽ではシューベルトの他にJohann Strauss / ヨハン・シュトラウス、建築の分野ではOtto Wagner / オットー・ヴァーグナーが取り上げられていた。

5.Gustav Klimt / グスタフ・クリムト(1862 – 1918)
「Love / 愛」(1895) 接吻の初期バージョンといわれる作品らしい。

6.Maximilian Kurzweil / マクシミリアン・クルツヴァイル (1867 – 1916)
「 Lady in Yellow (‘Dame in Gelb’), / 黄色いドレスの女性」(1899)

7.Maximilian Lenz / マクシミリアン・レンツ (1860 – 1948)
「Sirk-Ecke / シルク=エッケ」(1900)
これは図録でも見たが、全くと言っていいほど、本物の絵の持つ独特のニュアンスを表現しきれていない。本物の価値を感じた瞬間だ。

8.Carl Moll / カール・モル (1861 – 1945)
「My Living Room (The painter’s wife, Anna Moll, in the couple’s apartment in Vienna) / 書き物机に向かう画家の妻アンナ・モル」(1903)
「Mother and Child at the table (At Breakfast) / 朝食をとる母と子」(1903)

8.Egon Schiele / エゴン・シーレ (1890 – 1918)
「Self portrait / 自画像」(1920)
「Schiele’s Room in Neulengbach / ノイレングバッハの画家の部屋」(1911)
「Gustav Klimt at his Deathbed / 死の床につくグスタフ・クリムト」(1918)

20190712 ウィーンモダン 国立新美術館 07

20190712 ウィーンモダン 国立新美術館 08

20190712 ウィーンモダン 国立新美術館 05

20190712 ウィーンモダン 国立新美術館 06

YUKIMASA IDA / 井田幸昌 「PORTRAITS」,銀座SIX

20190629-L1009962

初めて観たのは彼の豚の絵だった。その生をありありと描き出したような絵がやたらと、衝撃的で、一瞬で大好きな画家の1人になった。いつかこの人の絵が欲しい。心からそう思った。
たまたま用事があって顔を出した銀座でGINZA SIXの蔦屋へ立ち寄る。そこでなんと彼の個展が開催されることを知り狂喜した。日を改めて同じ場所を訪れる。
この同じ時代に生きる芸術家の絵を、生で観ることが出来て、本当に良かった。「いつか彼の絵を」この願いを持ち続けて明日も頑張ろうと思う。

20190629-L1009975

 

20190629-L1009972

 

20190629-L1009969

 

20190629-L1009971

 

 

20190629-L1009978

 

20190629-L1009985

 

20190629-L1009970

 

 

20190629-L1009967

Sony World Photography Awards 2019 世界の写真が交差するところ。

20190621-L1009678たまたま通りかかって立ち寄った。駅の中のスペースを活用してこういう催しがあることは、とてもいいことだと思う。肩ひじ張った文化活動というよりは、気軽に立ち寄るという意味で、こういう作品展に触れるハードルが下がるからた。

20190621-L1009681

今の時代の写真家たちはこうして世界を見つめているのだなぁなんて思いながら、10分程度作品を眺めたり、写真を撮ったり。仕事の合間に訪れたかけがえのない時間となった。

20190621-L1009673

 

20190621-L1009675

20190621-L1009676

 

石井靖久 細胞の海、神経の森 銀座ライカストア

20190521-L1008806

たまたまライカの銀座店を通りすがった際に、2Fで石井さんの展覧会をやっていることを知り、立ち寄ってみる。大きく捉えながら、緻密な描写をしているような写真。美しい。

20190521-L1008802

 

20190521-L1008803

 

20190521-L1008804

とても美しいモノクロ。

20190521-L1008807

最後に何となく一枚、植物を撮ってみた。

クリムト展 東京都美術館

20190609-L1009368

実際にウィーンへ行き、クリムトの作品を見て回ったことがある。美術館の部屋ひとつが丸々作品となっていたベートーベンフリーズは衝撃的な美しさを感じた。ただこの時の旅の目的はフンデルトヴァッサーの美術館、彼の作った住まい、そして焼却炉を見に行く旅だった。

20190609-L1009350

さて本展覧会では、一点観たかった作品がなぜかなかったのは残念だが、フリーズのレプリカが再現されていて当時の思い出が鮮やかに蘇ったりした。この企画は、皆んながウィーンのあの場所へ行けるわけではないので、素晴らしい試みだったと思う。

20190609-L1009361

以前見た際には気づかない彼の良さを発見したり、新たなバックボーンを知れたり、楽しい美術館巡りとなった。ポストカードは2種購入。

20190609-L1009345

雨の1日だった。娘は美術館の中ではぐっすりと眠ってしまっていた。

20190609-L1009355

石川直樹 この星の光の地図を写す Naoki Ishikawa: Capturing the Map of Light on This Planet @東京オペラシティアートギャラリー

石川直樹 この星の光の地図を写す Naoki Ishikawa: Capturing the Map of Light on This Planet

3/24までの開催期間だったので会期中に訪れることができるか不安だったが、家族3人で念願の石川直樹の個展に行ってきた。場所は初台駅に直結した東京オペラシティアートギャラリー。私自身久しぶりに休日らしい休日を過ごすことが出来て、大変思い出深い1日になった。

展覧会の内容について

初の大規模展と謳われた通りで、充実した内容。特に初めての方にとっては石川樹氏の活動内容の全貌を知ることができる。展示されているのは写真だけでなく、彼の言葉も随所に展示されていて、時に確信をつくような鋭い言葉に出会うことができる。

もちろんこれまでのファンの人にとっても彼の活動を余すことなく知る良い機会だったのではないだろうか。(例えば私は登山家や冒険家として石川直樹氏のことを知ったので当然興味がそちらに偏っていたのだが、今回の個展で改めて彼の幅広い仕事や活動を知ることができた。)

真っ白い部屋からスタートしてから、暗幕をくぐると一壁が赤い部屋へとなり、仄暗い照明も相まってガラリと雰囲気が変わる。かなり大きな作品が置いてある部屋だった。

 

次は青い部屋になる。こんな仕事もしていたのかと興味深く見させてもらう。なおこの部屋は、巨大なデジタルスクリーンで半分割されていて時間で切り替わる写真を座って見ることができる。

続いて富士山を中心にした部屋へ。一体どうやって撮影したのだろう。石川直樹氏にとってトレーニングを行う山のみならず、特別さのある山という主旨のことが語られていたと記憶している。

そしてヒマラヤシリーズ。私にとって一番馴染みのある部屋と言っていい。特にK2の写真集が好きで繰り返しよく見ていたから。

文章を読む人達。写真だけでなく、その文章も石川直樹の魅力のひとつだ。

実際にテントの中に入って、動画を見ることが出来る。

最後のエリアには山小屋のような作りの部屋が用意されていて、そこに押川直樹氏本人の直筆と思われるメモ書きが、各アイテム・エリアに添えてあった。

ひとつひとつのメモに「へー」と思わせる石川直樹氏のエピソードが書いてあり、個人的には、遠い存在だった登山家を一層近くに感じることができる素晴らしい試みだと感じた。

まとめ

これまでの20年の活動の軌跡をまとめながら、実際に使っている彼の道具を近くで見ることができたりと大満足の個展だった。面白かったのは、個展に来ていた方々が非常に様々であったこと。明らかに山が好きそうな人から、そうでなさそうな人まで、様々な人がいた。年齢も性別も幅広かった。それは石川直樹氏独特の活動の仕方によるものだろうと思う。著作が多く、写真も美しい、そして他分野にまたがる活動をしているため、間口が広いのだろう。

登山家としての顔を基盤としながら、写真家、文化人類学者としての顔もある。まるでその仕事が定義できないという点においては今回初めて、現代の星野道夫のように思った。

そして彼の仕事の幅広さは個展の最後のエリアで展開された著作・関連集の一覧で改めて思い知る。むしろ私なんかは写真集で言えばヒマラヤシリーズ、そして本で言えばやはり山関連ばかりを読んでいたため、冒険家・登山家としての石川氏しかイメージがなかった。

今回の個展の名前にあるように「星」という単位で物を見ようとする登山家もとい石川直樹氏の活動にこれからも興味が尽きない。

引用

今回の個展の中で最も響いた言葉。世界を旅した私の実感と符合する点がある。

僕は世界を知るためには、自分の目で世界を見て回る必要があると思っていた。しかし、島の人々とつきあううちにその考えはあっけなく崩れ落ちていった。ぼくに島のことを教えてくれた写真家の平敷兼七は、生涯沖縄しか撮らなかった。なのに、彼は人間が生きるこの世界のことを深く知り、言葉以前の世界そのものと明確に向き合っている。小さな島から大きな世界を見つめ返し、一つの中央ではなく無数の中心へと向かう姿勢を、ぼくは彼から学んだといっていい。

展覧会概要

石川直樹「この星の光の地図を写す」/ Naoki Ishikawa: Capturing the Map of Light on This Planet
会期:2019年1月12日〜3月24日
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(ギャラリー1・2)
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2
電話番号:03-5777-8600
開館時間:11:00〜19:00(金土〜20:00)
休館日:月(祝日の場合は翌平日)、2月10日(全館休館日)
料金:一般 1200円 / 大学・高校生 800円 / 中学生以下無料

補足

東京オペラシティのコンサートホール、タケミツメモリアルにSteve Reich 80th ANNIVERSARY’Tehillium’のコンサートを聴きに行ったのが2017年2月だからあれからもう2年以上経つ。少し懐かしい気分になる。